家族葬の英語は?葬儀で使う関連表現を解説

知識

ご家族や近しい方のみで行う家族葬を選ぶ方が増えています。もし海外の方へ訃報を伝えたり、葬儀について説明したりする必要が出てきた場合、家族葬の英語表現について迷うかもしれません。

この記事では、そもそも家族葬とはどのようなものか、家族葬は別名何といいますか?といった基本的な知識から、家族葬を英語で何と言いますか?という疑問にお答えします。さらに、具体的な家族葬の伝え方、Burialとfuneralの違いは何ですか?といった関連用語の違いも掘り下げます。

また、お通夜の英語表現や告別式の英語表現、さらには「喪主」は英語で?、「忌引き」の英語表現、「火葬」関連の英語表現など、葬儀全般に関わる英語も網羅的に解説し、最終的に家族葬の英語を理解し使い分けよう、という視点でまとめていきます。

この記事で分かること

  • 「家族葬」を意味する複数の英語表現とそのニュアンス
  • 「通夜」や「告別式」など葬儀に関連する英語表現
  • 「喪主」や「忌引き」など手続きや役割に関する英語
  • 海外の方へ葬儀について説明する際の具体的な例文

家族葬の英語表現と基本知識

そもそも家族葬とは?

まず、基本的な知識として「家族葬」について確認しておきましょう。家族葬とは、ご家族やご親族、故人と特に親しかったご友人など、ごく近しい関係者のみで執り行われる小規模な葬儀の形式を指します。

一般的な葬儀(一般葬)のように、仕事関係者やご近所の方などへ広く訃報を知らせることはせず、参列者を限定するのが特徴です。儀式の内容自体は一般葬と大きく変わらないことが多いですが、よりプライベートで故人を偲ぶ時間を大切にできる形式として選ばれています。

このように言うと、家族葬は特定の形式を指す固有名詞というよりは、「参列者を限定した小規模な葬儀」の総称と理解するのが適切です。

家族葬は別名何といいますか?

家族葬は、その性質からいくつかの別名で呼ばれることがあります。例えば、「密葬(みっそう)」という言葉が使われる場合があります。

本来、密葬は、著名人などが亡くなった際に、本葬(お別れの会など)を後日行うことを前提として、先にごく近親者のみで火葬までを行う儀式を指す言葉でした。しかし、近年では、本葬を行わずに近親者のみで完結する小規模な葬儀全般を指して「密葬」や「家族葬」と呼ぶことも増えています。

そのため、文脈によっては「家族葬」と「密葬」がほぼ同じ意味合いで使われることも少なくありません。

家族葬を英語で何と言いますか?

家族葬に直接一対一で対応する完璧な英単語はありませんが、その意味合いを伝える表現はいくつか存在します。最もよく使われるのが「a private funeral」(プライベートな葬儀)です。

これは、参列者を限定した私的な葬儀というニュアンスを的確に表現できます。

その他の英語表現

  • a funeral for family only: 「家族だけの葬儀」と、より直接的に参列者が家族であることを示す表現です。
  • a family funeral: 「家族の葬儀」という意味合いで使われることもあります。
  • an immediate family funeral: 「直系の親族(配偶者、子、親、兄弟など)のみの葬儀」と、参列者をさらに狭い範囲に限定するニュアンスが出ます。

どの表現を使うかは、どれだけ厳密に参列者の範囲を伝えたいかによって変わってきます。ただ、一般的に「近親者のみで静かに行った」と伝えたい場合は、「a private funeral」が最も汎用性が高いでしょう。

家族葬の伝え方は?

海外の方へ家族葬を行うことや、家族葬で執り行ったことを伝える際には、具体的な例文を知っておくと便利です。

シンプルに「家族葬を行いました」と伝える場合は、前述の表現を使って以下のように表現できます。

例文(過去形)

“The family held a private funeral for their grandfather.”
(その家族は祖父のために家族葬を行いました。)

“We opted for a family-only funeral.”
(私たちは家族葬を選びました。)

また、訃報を伝える際に、あらかじめ家族葬(小規模)で行うことを伝える場合は、以下のような表現が考えられます。

例文(未来形・意向)

“The funeral will be a private service.”
(葬儀は近親者のみで行う予定です。)

“My grandfather requested a small family funeral before he passed away.”
(祖父は亡くなる前に小さな家族葬を希望していました。)

このように、“private”(私的な、内輪の)“small”(小規模な)といった単語を加えることで、参列者を限定した葬儀であることを伝えられます。

Burialとfuneralの違いは何ですか?

葬儀に関連する言葉として “funeral” と “burial” がありますが、この二つは意味が異なります。この違いを理解しておくことは非常に重要です。

簡単に言えば、“funeral” は「葬儀・告別式」という儀式全体を指します。一方で、“burial” は「埋葬」という行為そのもの、つまり遺体を土に埋めることを指す言葉です。

英単語主な意味補足
Funeral
(フューネラル)
葬儀・告別式故人を偲び、別れを告げるための儀式全体。
Burial
(ベリアル)
埋葬遺体を土に埋める行為。火葬(cremation)の対義語。

したがって、「葬式に参列する」は “attend a funeral” と言いますが、”attend a burial” とはあまり言いません(埋葬の場に立ち会うことはありますが、儀式全体を指すのは funeral です)。

ちなみに、火葬の場合は “burial” の代わりに「火葬」を意味する “cremation”(クリメーション)が使われます。

家族葬以外の英語と葬儀関連用語

お通夜の英語表現

日本の葬儀では「お通夜」があり、その翌日に「告別式」が行われるのが一般的です。この「お通夜」に相当する英語表現も存在します。

最も一般的に使われるのは「wake」(ウェイク)です。これは故人の遺体のそばで夜通し、あるいは一定時間、親族や友人が集まって故人を偲ぶ集まりを指します。

その他の「お通夜」関連表現

  • Viewing(ヴューイング): 主にアメリカで使われ、故人(の遺体)と対面し、お別れを告げるための時間を指すことが多いです。
  • Vigil(ヴィジル): 故人を悼み、夜通し見守る儀式的な側面を指す言葉で、”wake” と似ていますが、より宗教的・儀式的なニュアンスを持つことがあります。

「お通夜に参列する」と伝えたい場合は、“attend a wake”“go to a wake” と表現するのが自然です。

例文: “I will attend a wake for my friend tonight.”
(今晩、友達のお通夜に参列します。)

告別式の英語表現

「告別式」や「葬式」全般を指す最も一般的な言葉は、前述の通り「funeral」(フューネラル)です。

ただし、日本の「お別れの会」や「追悼式」のように、必ずしも故人の遺体があるとは限らない(例えば火葬後に行う)セレモニーの場合、「memorial service」(メモリアル・サービス)という表現が使われることも多いです。

また、欧米では故人の人生をポジティブに振り返り、祝うという意味合いを込めて「celebration of life」(セレブレーション・オブ・ライフ)という表現を選ぶことも増えています。

これらの使い分けは、その式の宗教性や形式、遺体の有無によって変わってきます。日本の一般的な告別式(火葬前)のニュアンスであれば、”funeral” や “funeral service” が適しています。

「喪主」は英語で?

葬儀を主催し、中心となって執り行う「喪主」は、英語で「chief mourner」(チーフ・モウナー)と表現するのが一般的です。

“Mourner” は「(死を)悲しむ人、哀悼者」という意味があり、その「主要な(chief)」人物、という意味合いです。

その他の「喪主」関連表現

  • Principal mourner: “chief mourner” とほぼ同義で、故人に最も近しい関係者(配偶者や子など)を指す、やや公式な表現です。
  • Host of the funeral: 「葬儀の主催者」というニュアンスで使われることもあります。

例えば、「彼が喪主を務めました」と説明したい場合は、”He was the chief mourner.” のように表現できます。

「忌引き」の英語表現

ご家族の不幸により、会社や学校を休むことを「忌引き」と言います。これを英語で表現する場合、「bereavement leave」(ベリーブメント・リーブ)が最も一般的です。

“Bereavement” は「死別、近親者の死による深い悲しみ」を意味し、”leave” は「休暇」です。つまり、「死別による休暇」という直訳的な意味合いになります。

「忌引き」に関する表現と例文

Bereavement leave:
最も一般的な表現。
例: “I will be on bereavement leave for three days.”(3日間、忌引き休暇を取ります。)

Funeral leave:
「葬儀のための休暇」と、目的をより具体的に示す表現。
例: “She is on funeral leave today.”(彼女は本日、忌引き(葬儀休暇)です。)

Leave of absence due to a family bereavement:
「家族の不幸による休職(休暇)」という、より丁寧でフォーマルな表現です。

会社への連絡などで「忌引きで休みます」と伝える際は、”I’m going to take bereavement leave.” と言うのがスムーズです。

「火葬」関連の英語表現

日本では葬儀の多くが火葬(かそう)によって行われます。「火葬」は英語で「cremation」(クリメーション)と言います。

関連する単語も覚えておくと便利です。

日本語英語品詞意味・例文
火葬cremation名詞火葬という行為・方法。
例: “The family chose cremation.”(家族は火葬を選んだ。)
火葬するcremate動詞遺体を火葬する。
例: “His body was cremated.”(彼の遺体は火葬された。)
火葬場crematorium名詞火葬を行う施設。
例: “We went to the crematorium.”(私たちは火葬場へ行きました。)

前述の「埋葬(burial)」と対になる言葉として、”cremation” は葬儀の形態を説明する上で重要な単語となります。

家族葬の英語を理解し使い分けよう

ここまで見てきたように、「家族葬」を直接示す英単語はありませんが、“a private funeral”“a funeral for family only” といった表現でそのニュアンスを伝えることができます。

大切なのは、参列者が限定された小規模な葬儀であることを伝えることです。

また、”funeral”(葬儀)と “burial”(埋葬)の違いや、”wake”(お通夜)、”cremation”(火葬)といった関連用語も併せて理解しておくことで、海外の方とも葬儀に関するコミュニケーションがスムーズになります。

どの表現が最も適切かは、伝えたい状況や葬儀の具体的な形式によって異なります。それぞれの言葉が持つニュアンスを理解し、適切に使い分けることが重要です。

まとめ

この記事では、「家族葬」に関連する英語表現を中心に、葬儀の場面で使われる様々な英語を解説しました。「家族葬」は “a private funeral”“a funeral for family only” と表現できます。大切なのは、これらが「参列者を限定した私的な葬儀」というニュアンスを持つ点です。

また、”wake”(お通夜)、”funeral”(葬儀・告別式)、”cremation”(火葬)といった一連の流れに関する英語や、”chief mourner”(喪主)、”bereavement leave”(忌引き)など、役割や手続きに関する表現も紹介しました。これらの言葉を知っておくことで、いざという時にも慌てず、海外の方へ日本の葬儀文化を説明したり、訃報を正確に伝えたりする助けとなります。

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